江崎グリコといえば、「パピコ」や「アイスの実」、「ジャイアントコーン」など、日本国内でもおなじみのアイスブランドを展開する大手菓子メーカー。
そのグリコが2025年末をもって、タイでのアイスクリーム事業から撤退することを発表し、現地ファンを中心に話題を呼んでいます。
えっ、日本でも販売終了?と思った方、ご安心ください。
今回の撤退はあくまでタイ国内に限ったもので、日本での販売は継続されます。
では、なぜグリコはタイでのアイス事業から撤退する決断をしたのでしょうか?その背景を詳しく見ていきます。
この記事で、グリコのアイス撤退はなぜ?日本への影響やアイス一覧もご紹介します。
グリコのアイス撤退はなぜ?
なぜグリコはタイ市場からの撤退を決断したのでしょうか?理由は大きく3つあります。
1.競争が過熱しすぎていた
タイのアイス市場は、実はかなりの激戦区。
地元企業に加え、ユニリーバやネスレといった外資系、さらにはファストフード業界までもが参入し、価格競争や販路争奪が日常茶飯事です。
グリコが参入した当初は、ジャパンクオリティで注目を集めたものの、日を追うごとに市場は過密状態に。
単純にいいものを作れば売れるという環境ではなくなってしまったのです。
2.収益が伸び悩み、持続可能ではなかった
2016年に設立されたグリコ・フローズン(タイランド)は、当初こそ右肩上がりの成長を見せましたが、2022年以降は純損失が続出。
2024年は黒字に転じたものの、それでも過去の赤字を埋めるには至らず、収益構造そのものに限界があったと考えられます。
これは「儲からないなら無理に続けない」という、企業としての冷静な判断ともいえるでしょう。
3.限られた資源を別事業に集中したい
グリコは菓子類や健康食品など、他分野でもすでに成果を上げており、タイ国内でも「プリッツ」や「アーモンド効果」などの人気商品を持っています。
アイス事業に固執するよりも、成長が見込める分野へと資源を移すことで、より強いブランド作りを目指す。
そのための撤退であり、決して後ろ向きなものではありません。
グリコのアイス撤退で日本への影響は?
現時点では、日本国内でのアイス事業には影響なしとの公式発表がなされています。
撤退対象となるのはタイ国内で展開されているアイスクリーム製品のみ。
タイでは2025年末をもって生産・販売を終了し、在庫がなくなり次第、順次市場から姿を消すとのことです。
日本では、私たちがスーパーやコンビニで手に取っている「パピコ」「アイスの実」「ジャイアントコーン」は、これまでどおり販売が続く見通しです。
ただし、企業としてリソースをどこに振り分けるかは常に見直されていくもの。
今後も消費者として「応援買い」する姿勢も大切かもしれませんね。
グリコのアイス一覧
撤退報道を見て、「好きなアイス、もう食べられないの!?」と心配になった方もいるかもしれません。
でも安心してください。以下のグリコの人気アイスは、今後も日本で継続販売される予定です。
| 商品名 | 特徴・一言メモ |
|---|---|
| パピコ | 吸うタイプのシャーベット。世代を超えて愛されるロングセラー |
| アイスの実 | フルーツ感たっぷりの一口サイズ。女性に人気 |
| ジャイアントコーン | コーンまで美味しい王道アイス |
| 牧場しぼり | 濃厚なのに後味スッキリ。乳感にこだわった逸品 |
| SUNAO(スナオ) | 低糖質&ヘルシー志向の新定番 |
これらのアイスは、いずれも日本の工場で生産されており、撤退ニュースとは無関係。
むしろ、今後も新フレーバーなどが出る可能性も十分にあります!
江崎グリコのアイス撤退まとめ
以上、「グリコのアイス撤退はなぜ?日本への影響やアイス一覧も」をお届けしました。
- グリコのアイス撤退の理由はタイでの競争が過熱しすぎていた。
- グリコのアイス撤退で日本への影響は無し
- グリコのアイス一覧はパピコやアイスの実など。
今回のグリコによるタイでのアイス撤退は、「失敗」ではなく「戦略の転換」と言えます。
マーケットごとに柔軟に舵を切り、最も利益を生みやすい分野に集中する。
これこそが、今の時代に求められる企業の姿勢ではないでしょうか。
私たちはこれからも、日本のコンビニやスーパーでおなじみのグリコアイスを楽しめます。
今回の一件をきっかけに、改めてその美味しさに感謝しながら味わってみるのも良いかもしれませんね。


