2025年5月中旬、大阪・関西万博の会場内で「虫が大量発生した」との報告がSNSを中心に広がり、大きな話題となっています。
特に、「ユスリカ」という蚊に似た虫が大阪湾の夢洲(ゆめしま)エリアを中心に群れを成して飛び回っているのです。
そもそもユスリカとはどんな虫なのか? なぜ万博会場周辺で大量に発生しているのか? そして、その対策はあるのか?
この記事では、ユスリカの基本情報から発生の原因、行政や運営側の対策、そして私たち来場者にできることまで、わかりやすく解説していきます。
大阪万博で虫が大量発生!ユスリカとは?
「ユスリカ」とは、蚊にそっくりな見た目をした昆虫で、人を指すことはありません。
多くの人が一度は目にしたことがあるかもしれません。
ユスリカがどんな生き物なのか、なぜ大量発生が問題になるのかについて詳しく解説します。
ユスリカの基本情報
- 学術分類:ハエ目・ユスリカ科に属する昆虫
- 大きさ:2〜5mm程度で小型
- 見た目:細長い体と長い脚、蚊に似た外見
- 特徴:
- 吸血しない(刺さない)
- 幼虫は水中で生活(通称「アカムシ」)
- 成虫は寿命が短く、数日で死ぬことが多い
どこに発生しやすい?
ユスリカは水辺を好む昆虫で、特に次のような環境で発生しやすいです。
- 池や沼、用水路、下水施設などの水たまり
- 水質が悪化した場所(富栄養化)
- 汚泥がたまった排水溝や貯水槽
また、ユスリカの幼虫(アカムシ)はヘドロの中でも生育できるため、都市部の下水処理場や埋め立て地など、人の活動が密接に関わる場所でもよく見られます。
なぜ問題になるのか?
ユスリカは人を刺しませんが、それでも以下の理由で「害虫」として扱われています。
- 大量発生すると視覚的に不快
- 屋外の飲食物に混入する恐れ
- 外壁や照明に群がり、施設を汚す
- 吸い込んでしまうなど、健康被害(アレルギー)も報告される場合がある
また、公共イベントや観光施設など、人の集まる場所では「景観の悪化」「来場者の満足度低下」に直結するため、問題は深刻です。
大阪万博で虫が大量発生!ユスリカ発生の原因は?
国宝級、世界遺産的な芸術作品にまで、虫地獄😅
— Tomoちゃぴ.育メンアーティスト (@37chappy) May 18, 2025
これは芸術作品保護の観点からみてもマイナスだけど、
逆にインスタレーションとして、新たな芸術表現、環境問題の投げかけは成功している…
大阪関西万博
この後、虫を主食とする蝙蝠の棲みつき、
梅雨によるリングの腐食が予感される pic.twitter.com/YdNd89GNrb
ユスリカの大量発生が問題視されているのは、大阪万博の開催地である「夢洲(ゆめしま)」周辺です。
夢洲は大阪湾に浮かぶ人工島で、万博のために大規模な造成と整備が進められてきました。
実はこの土地の立地や構造そのものが、ユスリカにとって非常に繁殖しやすい環境になっているのです。
ここでは、夢洲でユスリカが大量発生する背景について詳しく見ていきましょう。
人工島「夢洲」の特性
夢洲は、もともと大阪湾を埋め立てて造成された人工の島です。過去にはごみの最終処分場としても使われており、地盤は柔らかく、水はけが悪いという性質があります。
- 地盤が低く水たまりができやすい
- 土砂や汚泥の上に仮舗装されている場所が多い
- 雨が降ると湿地化しやすい環境
このような条件が揃っていると、ユスリカの幼虫が育つのに適した「止水域(とすいいき)」が数多く生まれ、繁殖の温床となってしまいます。
屋外イベント・演出への支障
万博では、パビリオン展示だけでなく、さまざまな屋外ステージや夜間のライトアップ演出が予定されています。
しかし、ユスリカは光に強く引き寄せられる性質(走光性)があるため、以下のような支障が生じます。
- 照明に群がることで視覚的に演出を台無しに
- プロジェクションマッピングなどの視覚効果に影響
- スピーカーや機材への侵入でトラブルが発生する可能性
特に夜間イベントは、ユスリカが集まりやすいため、入念な対策が不可欠です。
大阪万博で虫が大量発生!行く前の対策は?
ユスリカの大量発生という問題に、これから大阪万博に行こうと考えている人にとっては、現地での快適な体験を守るために「事前の準備」が重要です。
実際に来場する前にできるユスリカ対策や、現地での過ごし方の工夫について紹介します。
- 虫除けスプレーはマストアイテム!
- 服装の工夫で虫を寄せつけにくくする
- 屋外エリアでの過ごし方のポイント
- 子ども連れ・高齢者への配慮も大切
- 携帯しておくと安心な虫対策グッズ
1.虫除けスプレーはマストアイテム!
ユスリカは刺しませんが、顔や体にまとわりつくため、虫除けスプレーの使用は有効です。
特に以下のポイントを押さえておくと安心です。
- ディートやイカリジンなどが配合された虫除けスプレーを使用
- 肌に直接かけるタイプだけでなく、衣服用スプレーも併用すると効果的
- 香り付きのものより無香料タイプがおすすめ(香りが虫を引き寄せることも)
また、汗で効果が落ちやすいため、こまめに塗り直すことも忘れずに。
2.服装の工夫で虫を寄せつけにくくする
服装にも気を配ることで、虫との接触を減らせます。
- 黒・紺・濃い色の服は避ける
- ユスリカは暗い色に引き寄せられる傾向があります
- 長袖・長ズボンで肌の露出を減らす(薄手の通気性が良いものがおすすめ)
- 通気性のある虫よけ加工されたウェアを活用するのも◎
また、髪が長い方はなるべくまとめるなど、体表面をシンプルに保つこともポイントです。
3.屋外エリアでの過ごし方のポイント
会場では多くの時間を屋外で過ごすことになります。次のような点に気をつけると、不快な思いをせずに済む可能性が高まります。
- 食事をする際は、飲食エリアの清掃状況や虫対策がされているかを確認
- 夜間は虫が光に集まりやすいため、強い照明の近くは避ける
- 休憩する際は、屋内施設やシェードのある場所を活用
また、公式アプリなどで「混雑状況」や「虫の発生が多いエリア」を事前に把握できれば、より安心です。
4.子ども連れ・高齢者への配慮も大切
子どもや高齢者は、虫への抵抗感が強かったり、アレルギー反応を起こす場合もあるため、特に注意が必要です。
- 子どもには顔や首元を重点的に虫よけ対策
- ベビーカーには虫除けネットを装着
- 高齢者には長袖のゆったりした服装+帽子で露出を減らす
また、虫に驚いて走り回ると転倒や迷子のリスクもあるため、事前にお子さんと「虫が来ても騒がない、静かに離れる」といったルールを話し合っておくのも良いでしょう。
5.携帯しておくと安心な虫対策グッズ
万博来場時には、以下のようなアイテムを持参すると安心です。
大阪万博で虫が大量発生!まとめ
以上、「大阪万博で虫が大量発生!ユスリカ発生の原因と対策は?」をお届けしました。
- ユスリカは人を直接指すことはない。
- ユスリカの大量発生の原因は夢洲の構造
- 大阪万博で虫が大量発生の行く前の対策は虫除けスプレーなど
大阪万博で虫が大量発生はびっくりですね!
Xでの様子を見るとかなりの数がいましたね。
今後大阪万博へ行く際にはしっかりと虫除け対策をしていきましょう!