梅シロップ、毎年楽しみに作ってるんだけど、今年はうっかり常温で放置しちゃって…気づいたら泡がモコモコ!?
「これってもしかして発酵?」
「でも捨てるのはもったいない!」
って思いますよね。
というわけで、今回は、発酵しちゃった梅シロップって飲んでも大丈夫?という疑問にお答えします!
この記事で、梅シロップの発酵したら泡が出た!冷蔵庫に入れておけば大丈夫か対処法をご紹介します。
梅シロップの発酵の原因は?
梅シロップの発酵の主な原因は「酵母菌」によるものです。
発酵とは、酵母菌などの微生物が糖分を分解して、アルコールや炭酸ガスを生み出す現象です。
泡が出てきたり、アルコールっぽいにおいがするのは、まさにこの発酵が進んでいるサイン。
梅シロップが発酵してしまう主な原因5つにまとめました。
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| ① 高温環境での保存 | 特に25℃以上の室温では、酵母菌が活性化しやすくなり、発酵が進行します。 梅雨〜真夏は注意! |
| ② 梅の水分がしっかり拭けていない | 洗った後の水分が残っていると雑菌が繁殖し、発酵の原因になります。 キッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取りましょう。 |
| ③ 保存容器の消毒が不十分 | 容器に雑菌や酵母が残っていると、そこから発酵が始まってしまいます。消毒は熱湯やアルコールで念入りに。 |
| ④ 密閉されていない | 空気に触れると、好気性の酵母が活動しやすくなります。 しっかり蓋を閉めて保管しましょう。 |
| ⑤ 氷砂糖がまだ溶けきっていない | 溶け残りが多いと糖分濃度が不安定になり、発酵しやすい環境になります。 時々瓶を回して混ぜるのが◎。 |

特に暑い時期や、下準備が不十分だった場合に起きやすいので注意が必要です。
梅シロップに発酵しても冷蔵庫に入れておけば大丈夫?
発酵してしまった梅シロップでも、冷蔵庫に入れることで発酵の進行を遅らせることは可能です。
ただし、完全に止まるわけではないため注意が必要です。
梅シロップが発酵してしまった場合、冷蔵庫に入れるのは正しい対応ですが、それだけでは完全な解決にはなりません。
「状態を確認して、必要であれば加熱処理」を早めに行うことが大切です。
発酵初期であればリカバリーも可能なので、焦らず冷静に判断しましょう。
- 泡はあるけど透明度がある
- 匂いに強烈な変化がない(ややアルコール臭くらい)
- 味に異常がない(酸っぱくない)
この場合は、加熱殺菌すれば飲用可能です。
80〜90℃で5分ほど加熱し、冷めたら再び保存しましょう。
- 酸っぱい・腐敗臭・酢のようなにおいが強い
- 白く濁っている、浮遊物が多い
- 表面にカビが出ている
この場合は残念ですが破棄を推奨します。
梅シロップの発酵の対処法
梅シロップが発酵してしまったときの具体的な対処法を、順を追ってご紹介します。
手順①まずは梅の実を取り除く
発酵が始まってしまったら、最初に梅の実をすべて取り出しましょう。
果実をそのまま加熱すると風味が損なわれたり、再発酵の原因になったりするため、シロップだけにしておくのがポイントです。
手順②表面の泡やアクをすくい取る
発酵すると白い泡やアクが出ることがあります。
これらはそのままにせず、おたまやスプーンで丁寧にすくい取ってください。
雑菌や酵母が含まれていることもあるため、ここで取り除いておくと衛生的です。
手順③シロップを加熱して発酵をストップ
次に、シロップ全体を加熱して発酵の進行を止めます。
耐酸性のある鍋(ホーロー・ステンレスなど)を使って、焦げ付かないように弱火で温めましょう。
- 温度の目安:約70℃で2〜3分
- または、弱火で10〜15分じっくり温めるのもOK
加熱中に再びアクが浮いてくることがありますが、その場合もこまめに取り除いてください。
※注意:沸騰させると梅の香りが飛びやすくなるので、加熱しすぎにはご注意を!
手順④急冷してから清潔な容器で保存
加熱が終わったら、シロップを氷水などで急冷します。
完全に冷めたことを確認してから、煮沸またはアルコールで消毒した清潔な保存瓶に移し替えてください。
保存は必ず冷蔵庫で行い、できれば1〜2週間以内に使い切るのが安心です。
手順⑤酢や砂糖を加えると再発酵防止に◎
再び発酵するのが心配な場合は、仕上げに酢(大さじ1程度)や砂糖、またははちみつを加えてみましょう。
これらには発酵の進行を抑える効果があり、味に大きな変化も出ません。
発酵対策のポイントと注意点
発酵対策のポイントと注意点を下記にまとめました。
| 対策・注意点 | 内容 |
|---|---|
| 加熱は控えめに | 沸騰させると香りが飛ぶため、70〜80℃を目安に。 |
| 腐敗の兆候には注意 | 酢臭・腐敗臭・カビがある場合は飲用NG。潔く破棄を。 |
| 今後の予防も忘れずに | 容器の消毒・冷暗所または冷蔵庫での保存・砂糖量の見直しなども大切。 |
発酵が始まった梅シロップも、状態が軽ければ加熱処理+冷蔵保存でしっかりリカバリー可能です。
泡やアルコールっぽさに気づいたら、できるだけ早めに加熱処理をしておきましょう。
梅シロップ発酵まとめ
以上、「梅シロップの発酵したら泡が出た!冷蔵庫に入れておけば大丈夫?」をお届けしました。
- 梅シロップの発酵の主な原因は「酵母菌」によるもの
- 発酵してしまった梅シロップでも、冷蔵庫に入れることで発酵の進行を遅らせることは可能
- 梅シロップの発酵の対処法は加熱処理
手間ひまかけて作った梅シロップだからこそ、少しの発酵トラブルであきらめたくないですよね。
泡が出てしまっても、早めに対処すれば美味しくリカバリーできる可能性は十分あります。
正しい方法で加熱し、冷蔵保存すれば、まだまだ楽しめることも。
来年の仕込みに向けて、今回の経験を生かしてみてくださいね。
梅の季節を、美味しく・安全に楽しみましょう!


