ゲド戦記は2006年の公開された、宮崎吾朗監督の初作品です。
今までのジブリ作品とは違った雰囲気で色々な声があります。
その中でもクモという魔法使いについて気持ち悪い!や目がやばい!トラウマになる、などの声がありました。
最後で目が無くなるのもなぜ?と疑問の声もあります。
この記事で最後にクモの目がなくなる理由や正体について徹底考察しました。
- クモの目がない理由は、彼の敗北と存在の喪失を象徴する為と考えられる。
- クモの正体は、生と死の境界を越えようとした魔法使い。
- 映画では、闇の力を利用して永遠の命を得ようとする存在。

ゲド戦記クモの目がやばい!気持ち悪い!
ゲド戦記で最後のクモの目が無くなるシーンはやばいと話題になっています。
SNSでの声を集めてみました。
#こどものころ怖かったもの
— ふーる (@huruhuru494) May 5, 2017
ゲド戦記のクモ。
めっちゃ怖かったw
ってか、今でもまだ怖いw
目がやばいw
(ゲド戦記見たことない)。 pic.twitter.com/KERPp2IhuU
ゲド戦記見てるんだけどロン毛の魔女みたいな奴めっちゃ怖いんだけど…肩幅広くなってからが怖い。目がやばい。あとガタイ。
— オトヒコ (@diohiKo) February 15, 2014
ゲド戦記の魔女の目どおなっとんねん( ̄▽ ̄) やばいwwwww
— しげーき (@24basket4) January 17, 2014
「ゲド戦記のクモ。 めっちゃ怖かったw ってか、今でもまだ怖いw 目がやばいw」
「ゲド戦記見てるんだけどロン毛の魔女みたいな奴めっちゃ怖いんだけど…肩幅広くなってからが怖い。目がやばい。あとガタイ。」
「ゲド戦記の魔女の目どおなっとんねん( ̄▽ ̄) やばい」
目が怖いや気持ち悪い、トラウマになるなどの声もありました。

体格も変わるのでよけいに怖さが増しますよね。
ゲド戦記|最後でクモの目がない理由
ゲド戦記において、クモの目がない理由は、彼の敗北と存在の喪失を象徴する為と考えられます。
クモの最後の姿は以下のように変化していきます。
- アレンの魔法の剣による攻撃で、クモの隠していた本来の姿が現れ始めます。
- クモの目は最初、白くなって飛び出たような状態になります。
- その後、クモの目は黒くなり、大きな空洞のようになっていきます。
- 最終的に、クモの顔全体がしわだらけになり、悪霊の様な醜い姿に変貌します。
この変化過程は、クモの本質である「死への恐怖」と「永遠の命への執着」が形となって現れたものと考えられます。
目が無くなっていく過程は、クモが求めていた永遠の命から拒絶され、その存在自体が消滅していく様子を視覚的に表現しています。
クモは本来とっくに寿命で死んでいるはずが、魔法の力で延命していただけでした。
目が無くなる最後の姿は、生への執着が極限まで達した結果、逆説的に生命力を失っていく様子を表しており、物語のテーマである生と死の問題を強烈に印象づける役割を果たしています。
最終的に、竜となったテルーによって焼き払われ、無残な最期を遂げるクモの姿は、本来あるべき「死」を迎えたことを表現しています。

そのため、クモの最期は「不死を求めた結果、自分自身が消えてしまう」という皮肉な結末になります。
目は「意志」や「存在の象徴」でもあるため、目を失う=クモの存在そのものが消えつつあることを示していると考えられます。
ゲド戦記クモの正体は?
ゲド戦記におけるクモの正体は、生と死の境界を越えようとした魔法使いです。
そして、単なる敵役ではなく、物語の根底にあるテーマ「力への執着」と「死と生の境界」を象徴する存在です。
原作と映画では、クモの設定に若干の違いがありますが、主な特徴は以下の通りです。
- クモは「不死」を求めた魔法使い
- 男でも女でもない中性的な存在
- 最期はテナーとテルー(竜)の力によって敗北
1.クモは「不死」を求めた魔法使い
クモは、「死を恐れ、不死を求める魔法使い」として描かれています。これは原作とも共通する設定ですが、映画ではより分かりやすく、「闇の力を利用して永遠の命を得ようとする存在」として表現されています。
また、映画版の世界観では「世界の均衡が崩れている」とされており、その原因のひとつとしてクモの存在が関係していることが示唆されています。

死を恐れ、闇の力を利用する存在として描かれているのですね。
2.男でも女でもない中性的な存在
映画版では、クモは中性的な姿をした魔法使いとして登場します。
劇中では「男でも女でもない」と自称しており、妖艶なビジュアルと独特の話し方が特徴的です。
この設定は、原作にはないジブリオリジナルの要素ですが、クモの不気味さや「異質な存在」であることを強調するための演出と考えられます。

原作にはないジブリのオリジナルの設定だったのですね!
3.最期はテナーとテルー(竜)の力によって敗北
クモはテルー(竜の血を引く少女)の炎によって倒されます。この場面では、「真の命を持つもの(竜)」が、不自然な「不死」を求めるもの(クモ)を打ち倒すという対比が描かれています。
これは、「死を受け入れることこそが生きること」だという映画のメッセージを象徴するシーンになっています。

こうして見ると深いメッセージですね。
ゲド戦記クモの目がやばい!まとめ
以上、「ゲド戦記クモの目がやばい!最後で目がない理由や正体を徹底考察!」をお届けしました。
- クモの目がない理由は、彼の敗北と存在の喪失を象徴する為と考えられる。
- クモの正体は、生と死の境界を越えようとした魔法使い。
- 映画では、闇の力を利用して永遠の命を得ようとする存在。
こうして考察してみるとクモは映画の「生と死」のテーマに大きく関わっている存在だとわかりました。
クモの最後の不気味な変貌が死への恐怖を強調しているのかもしれませんね。